2011年11月29日火曜日

全国声明師研修会

平成23年11月28日(月)~29日(火)、京都本山立本寺で「全国声明師研修会」が開催された。

初日は、
 上田 尚教先生による「舎利講式」の講義
 真言宗智山派 倉松隆観師による智山派声明の講義
二日目は
 早水 日秀声明導師による『礼誦儀記』講義

講式は普段修することは滅多にないが味わいがある。本格的な『礼誦儀記』講義を受けたのも初めてだ。優陀那日輝和正の『礼誦儀記』は和綴じ本を持っているが、読んだことがなかった。この度、ルビ付の活字になって出版された。当時の碩学の僧侶が如何に和漢の深い学識を持っていたかを改めて知らされた。教学面ではどうなのか学者の見解が聴きたいところもあった。例えば、本覚思想的でないかとか、密教的や華厳経的なスパイスなど。

真言宗智山派の倉松隆観師の講義は、東寺、高野、根来、豊山、智山の関係にはじまり、真言声明の博士(墨譜)、講式、初重・二重・三重の唱え方、四箇法要と二箇法要、論議と論義…多義にわたり気さくな講義を戴いた。

最後に智山派声明での『妙法蓮華経如来寿量品第十六』の読み方を聴いたが興味深かった。博士の前の音程の上げ方、博士の読み方、そして一文字ずつ独立して読むのであるが、寿量品長行から偈頌まで読むと相当の時間がかかるだろう。でも、一文字一文字が仏と考え味読する然るべき方法の一つであろう。

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