17年前の今、阪神淡路大震災。うちは震度6くらいだったから、倒壊はしなかったがが、妙見堂は激しく傾いてほぼ全壊。妙見宮の大きな石の鳥居の梁が落下。築後10年ほどの本堂、庫裡の全ての壁にヒビが入った。そして停電と断水。停電で井戸から給水もできなかった。
倒壊した家具にカメラが入っていたので状況を撮影することもできなかった。電池の入ったラジオがなかったので乗用車のラジオを聴いた。外灯もすべて消えた真の闇「まもなく夜が明けますので落ち着いて行動して下さい」のNHKラジオの放送が最高の励ましだった。
倒れた家具を全て起こすのに二週間かかった。安否を問う電話にいちいち作業が止まってしまったのも大きな要因。持病が悪化して採決データは入院しなければならない数値に跳ね上がったが非常時でそんなことはできない。
ともかく、家族に怪我がなく、前日夜の妙見祭のお陰か神戸・芦屋・西宮・宝塚の数百件の檀信徒に犠牲者が居なかったのが有り難かった。もちろん、西宮や神戸寺院はとんでもなかった。
うちの寺も壁の修理に一千万円以上かかった。妙見堂の再建と山門の解体修理に一億円。檀信徒も被災して自宅の修繕に数百万円から一千万円以上の支出をして年配になってから新たなローンを抱えたりしている。寄付が言えない。これが震災寺院復興の大きな足枷。
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